大崎・鳴子温泉コース

大自然の恵みと悠久の歴史に包まれ湯の香り漂う癒しの路

雄大な峡谷かが抱く自然と1200年伝統の温泉を楽しむコース

距離

10㎞

所要時間

約4時間

難易度

初級

静かな温泉街には硫黄の香がほのかに漂う。宮城オルレ大崎・鳴子温泉コースは、宮城県北西部の大崎市にあり、市の西側は山形県・秋田県と接しています。大谷川が刻んだ深い峡谷や奥の細道がある小さな道を歩き、温泉が有名な地域ならではの手湯と足湯も楽しめるコースとなっています。

コースは、東北屈指の大峡谷・鳴子峡から始まります。深さ100mの峡谷は、近くで見ると、より雄大に感じられます。鮮やかな新緑が次々と芽吹く春から、赤や黄色の美しい紅葉に染まる秋まで、季節によって移り変わる鳴子峡の風景は、一幅の絵のようです。
中山平温泉から鳴子温泉を結ぶ散策路は、17世紀の日本を代表する俳人「松尾芭蕉」など多くの歴史的人物が歩んだ奥の細道を通ります。平安時代からその名が都に知られた温泉神社は、鳴子温泉の始まりであり、鳴子温泉郷は、環境省指定の「国民保養温泉地」で、11種類のうち9つの泉質(※旧分類による)を楽しむことができます。ゆめぐり広場では、気軽に温泉の湯ざわりが楽しめる「手湯」が体験できます。フィニッシュ地点の鳴子温泉駅にある足湯は、ヒノキ造りの浴槽で、歩き疲れた足を癒し、座ってゆったりと語らいを楽しめる空間です。

また、昔ながらの商店や食堂が並ぶ鳴子温泉街をゆっくり歩くのも、大崎・鳴子温泉のコースの楽しみ方の1つです。趣のあるお店は心惹かれる魅力を持っており、鳴子温泉街は、旅人の好奇心によって新しい散歩道にもなります。鳴子を代表する特産品の「鳴子こけし」は、大きな頭、中程がやや細くなった安定感のある胴、菊の模様が、大きな特徴です。約30名の匠が作る手作りのこけしは、「シンプルで飽きが来ない」精巧で素朴な味がありますが、このコースも、そんな魅力を持っています。

コースの見どころ

1.鳴子峡

(スタート 0.0㎞)
名勝「鳴子峡」は、5月上旬から鮮やかな新緑が次々と芽吹き、10月中旬から11月上旬にかけては、大谷川が刻んだ深さ100mの大峡谷が赤や黄色の美しい紅葉に染まります。峡谷の両側にある、様々な形の岩肌が間近に感じられ、季節によって移り変わる風景も見所の一つです。

2.回顧橋

(往復 0.7㎞)
コースのオプションルートで、大峡谷「鳴子峡」を下から眺めることができるスポットです。急な坂道もありますが、岩肌を間近に感じながら見る景色は格別です。(折り返しの約700m)

3.大深沢

(1.2㎞)
「奥の細道」最大の難所とされた場所。現在は、当時の面影を残しつつも橋も整備されている。暑い日には、川の流れが涼しさを運んでくることを感じられます。

4.奥の細道

(2.9㎞)
史跡「出羽仙台街道中山越」の名称で国の文化財に指定された松尾芭蕉ゆかりの道。俳聖芭蕉の足跡を慕って訪ねる旅人が絶えません。人生を旅そのものと捉えた松尾芭蕉が生前残した俳句があります。

5.子深沢

(4.3㎞)
小深沢は、大深沢に次ぐ険しい沢の一つ。深い谷底へ下りて越さねばならない九十九祈りの道。 直接、川の流れに触れることができるスポットです。

6.日本こけし館

(5.1㎞)
東北各地のこけしが展示されており、木地挽きやロクロ描彩などの製作実演のコーナーや自分だけのオリジナルこけしが作れる絵付け体験(有料)もできます。また、鳴子公園からは鳴子温泉の街並みが一望できます。

7.尿前の関跡

(6.1㎞)
1689年に芭蕉とその弟子の曽良が厳しい取り締まりを受けた仙台藩の番所。近くには、芭蕉の像や句碑もあり、歴史の流れを感じることができます。

8.鳴子温泉神社

(9.2㎞)
平安時代からその名が都にも知られていた温泉神社。この神社より温泉が湧出し始めたのが鳴子温泉の始まりと言われています。

9.ゆめぐり広場(手湯)

(9.8㎞)
気軽に温泉の湯ざわりが楽しめる「手湯」と回廊を備えたゆめぐり広場。また、ゴールには足湯もあるので温泉街の雰囲気を存分に味わってみてください。

10.鳴子温泉駅(ぽっぽの足湯)

(フィニッシュ10.0km)
ゴールになる鳴子温泉駅にある「ぽっぽの足湯」は、ヒノキ造りの浴槽で、歩き疲れた足をいたわり、座ってゆったりと語らいを楽しむことができます。