いい温泉宿・宮城
10㎞
約4時間
中級
巨大な湖のような静かな海の上に、点々と浮かぶ島々がつくり出す風景は、まるで絵画のような美しさです。
日本三景松島の東端に位置する「奥松島」は、松島湾に浮かぶ最大の島「宮戸島」と太平洋に臨む野蒜海岸一帯のことを指します。比較的温暖な気候で、早春には椿が咲き乱れ、野生の棕梠(シュロ)が繁茂するなど、「東北の伊豆」とも呼ばれています。波静かな内海と荒々しい海岸の対比が美しく、海水浴、ウィンドサーフィン、釣り、 地引網など、四季を通じたアクティビティが楽しめます。また、宮城県の国際観光テーマ地区として整備されています。
奥松島コースは、あおみなを出発し、縄文からの歴史と自然を感じながら、数多くの景勝地が存在する奥松島・宮戸島を一巡りするコース。コース序盤は、縄文時代の歴史をたどる道。さとはま縄文の里史跡公園で日本最大級の貝塚を見学し、縄文時代の歴史と風景を体験できます。さらに稲ヶ崎公園や松島四大観の一つである大高森などをめぐりながら、奥松島の風景を360度パノラマで眺めることも。海の幸や地域住民の温かいおもてなしもコースの楽しみの一つです。
(スタート 0.0㎞) 奥松島コースのスタート・フィニッシュ地点。地域の特産品などを扱う売店では、お土産が買えるほか、飲み物や軽食も販売。疲れた足を癒せる足湯、奥松島遊覧船の案内所もあるので、奥松島の観光拠点にもなっています。
(0.5㎞) 大正4年に大高森の中腹に建てられたお堂です。これは当時の宮城県知事森正隆氏が建設したもので、堂内には、白木作りの薬師如来像が奉記されています。伊具郡根、高蔵寺本堂の修繕の際に、この大柱で薬師如来、聖徳太子、三十三観音を造り、その薬師如来が大高森薬師堂に奉記されました。
(1.0㎞) 宮戸島で発見された縄文時代の貝塚で、国史跡に指定された「里浜貝塚」から出土した縄文土器や骨角器、石器、装身具などが展示されているほか、縄文人になりきることができる体験メニューにチャレンジすることが出来ます。自然と共生した縄文人の知恵と文化を知ることが出来るミュージアムです。
(1.8㎞) 里浜貝塚は縄文時代前期から弥生時代にかけて続く、日本最大級の規模を持つ貝塚です。展望台の東屋からの景色が素晴らしく、縄文人が見たままの海が見られ、春には菜の花、夏には蕎麦の花が段々畑に広がっています。
(2.1㎞) さとはま縄文の里史跡公園の裏にある御神木の大きなタブノキです。タブノキは、クスノキ科の常緑植物で、東北中南部以南の暖地の海岸地に自生しており、クスノキと似ていて見間違える「たぶらかす木」が転じたのが名前の由来という説もあります。
(2.8㎞) 静かな内湾の水面を眺めながら、ゆっくりと堤防を歩きます。
(3.1㎞) 奥松島の各所にある岩肌などに、昔は海だった名残が見られます。現在は水田となっている場所も昔は海であったことが分かります。
(4.8㎞) 公園展望地からは、蔵王連峰、松島湾、牡鹿半島、天気が良い日には、福島県相馬地方まで眺められます。また、周辺には椿の林があり、開花の時期は赤い花と新緑のコントラストが見事です。
(5.1㎞) 海の透き通るような青と綺麗な砂浜が特徴的な海岸です。夏には、月浜海水浴場が開設され、たくさんの海水浴客で賑わい、波が穏やかなため、小さなお子さま連れのご家族も安心して楽しんでいただけます
(5.5㎞) 遊歩道を抜けた先に青々とした海が広がります。「馬の背」と呼ばれる、馬の背中のように切り立った岬が特徴的です。展望園地は日当たりがよく、のんびりするのに格好の場所です。
(7.3㎞) 観音寺から続く林道で、住職のお話では、「人が歩くと活きる道」と伝わる道。昔は、集落と集落を繋ぐ道や通学路として使われていました。多くの緑に囲まれ、歩くと癒される道です。
(8.4㎞) 宮戸島の中心部にそびえ立つ標高105.8mの山で、松島四大観の一つ「壮観」と呼ばれます。義良親王や伊達政宗も賞賛されたという頂上展望台からの景色は、美しい松島湾と広大な太平洋を360度の大パノラマで一望し、夕暮れ時には、黄金色に輝く松島湾を眺めることが出来ます。また、氏神様である雷神塔があり、御来光を拝むことも出来ます。
(フィニッシュ 10.0㎞) 奥松島コースのスタート・フィニッシュ地点。